poppinzmamablog

関わってくれている子どもたちや、その親御さんへ向けて発信しています。健やかな育ちを願って!

私たちは人権をとらえ間違いしているのかも?

12月の3日~5日の三日間、檻の中のライオンにどっぷり漬かった。

檻の中のライオンというのは、広島の弁護士である楾大樹さんが書いた本のタイトル。

楾先生は、2013年に憲法が守られていないことに危機感を抱いて、この本を書いたという。
書いただけではなかなか読まれないので、講演活動を始められた。
今では、全国を回って講演会をされていて、ほとんど家には戻れない状況だそう。
今回もなんと55日間のツアーの中で、12月3日から9日まで岐阜県内を回られた。

私は5月に恵那市山岡で聴いて、8月にも中津川市で聴いて、これはぜひ塾の子どもたちに聴かせたいと思って、岐阜県ツアーの中に入れてもらうように手を挙げた。

山岡の講演会の記録はこちら

poppinzmama.hatenablog.com

8月の講演会の記録はこちら

poppinzmama.hatenablog.com

 

3日は何人もの友人に手伝ってもらって、一般の人100人集客を目指して企画した。
人数は100人には遠く届かなかったけれども、子どもも含めて55人来てくれて、自分としては大満足だった。

 

そして、4日は小学6年生から中学3年生までの18人と、保護者、友人合わせて10人が参加してくれた。

ちょうど900回目の講演だった。

高校生が一人も参加しなかったことは少し残念だったけれど、一番聴いてほしい子どもたちに聴いてもらうことができて、こちらも大満足だった。


始まる前に、楾先生に手料理を食べていただいた。北海道から55日のツアー中とのことで、こういう家庭料理が嬉しいと、喜んでいただいた。

 

翌日5日は下呂市での開催だったので、私は楾先生を送りがてらお手伝いに出かけた。

8月の講演会を一緒に聴きに行ったゆりさんが、下呂で初開催したい!とすごい勢いで集客して、教育委員会の後援を取ったり、新聞にも売り込んで記事にしてもらったりして、当日は昼の部は17名(中日新聞の記者さんもいらした)、夜の部は部屋満杯の40名!

後援取るのも新聞にプレスリリースするのも面倒だ~と、最初から諦めてしまっている自分を少し反省もしつつ、若い人が頑張るのをお手伝いするのが良いなあとか思ったりした。(;^_^A

 

6日の中日新聞飛騨版に掲載された記事。

 

これで今年は5回も楾先生の話を聴いたわけだけど、毎回心に響いてくることが違う。

今回は人権に関することが心に刺さった。

 

特に中学生向けの講演の後半で、ノリノリで楾先生が話した内容。

楾「学校で人権作文とか書くでしょ?」

中学生「うん、うん」(頷く)

楾「思いやりとか、いじめを無くそうとか、そんなことを書くことが多いけど」

私「そう、そう」(心で)

楾「それは人権じゃないんだ」

みんな「え~~??」(心の反応)

楾「それは、道徳なんだよ。人権は、憲法で保障された様々な自由を持っていること

 

憲法では様々な自由が保障されている。

身体の自由(18条・31条他)思想良心の自由(19条)信教の自由(20条)表現の自由・知る権利(21条)学問の自由(23条)職業選択の自由(22条)婚姻の自由(24条)財産権(29条)など。

でも、それらの自由(人権)が制限されていることはないだろうか?

校則一つとっても、ブラック校則などと言われるように、意味のよく分からない校則があって、生徒が変えたいと言っても、一方的に「変えられない、校則だから守れ」と言われたりすることはないだろうか?

テレビや新聞では事実がちゃんと報道されているのだろうか?

貧困家庭が増えているという。貧困のために学校へ進学できないとか、いろいろ出来ないことがありはしないか?
それは人権を制限されていると言えないか?

私たちはもっともっと「人権」というものに敏感にならなくてはいけないと思う。

 

楾先生は、写真や感想をどんどんSNSで発信したりして、憲法について知る人を増やしたいとおっしゃっている。
また、講演会を次に繋げてほしいとも言われている。

来月1月21日に名古屋に来るから、その前後でやりませんかと言われて、花咲学園スタッフのみちさんが、学校の先生や子育て世代に聴いてもらいたいと開催を決定した。また、21日は、友人の田村さんが可児市で開催することを決めた。
次に繋げることができて、ほっとしている。

 

1月20日13時30分~16時30分
中津川市苗木交流センターにて

  21日午前
可児市(場所は未定)

 

最後に、4日の感想をピックアップする。

<中学生・小学生>
憲法のことが知れて良かった。
 
・学校で聴かない憲法の話を聴いて、とてもビックリしました。また、今日の話を教えてくれない学校はとても不親切だと思ったし、そういう大人になりたくないと思いました。憲法は自分たちが作ってそれを監視したり批判したりできるような大人になっていきたいです。
 
・私は2年生の時、人権作文を書いて県で入賞しました。しかし、今回の話を聴いて、書いた作文が本当に人権のことを書いていたのかと疑問に思いました。家に帰ったらもう一度自分の作文を読んでみたいと思います。
 
・私は憲法や権利のことについて知った気になってしまっていましたが、今日の話を聴いて、檻の重要さや権利の必要だに気付きました。今後は凝り固まった考えをぶっ飛ばして、政治や権利、憲法に関心を持って生活していきたいです。
 
・ぬいぐるみや身体を動かしながらだったから、おもしろかったし分かりやすかった。
 
・たくさんのことを覚えさせるような講演ではなく、分かりやすく少しのことを教えてくれたので、頭に入りやすく分かりやすかった。
 
・普段憲法についてふれていないけど、今日の話を聴いてくわしく知ることができて良かった。
 
・学校では言葉だけ学んでいるだけで、しっかりと理解するまでいけていないことや、教科書は間違ったことが書かれている場合は多いので、教科書の内容をすべて信じてはいけないということに気付くことができました。また、憲法の仕組みや国民は自由に言ったりしても良いということも分かりました。
 
・学校で習った憲法は私たちの国民が守るべきことだと思っていたけど、憲法というのは、国会の人々が守らなければいけないと分かりました。とても簡単に説明してもらえたので、わかりやすく理解できました。
 
・今まで自分が知らなかったことが分かることができたし、先生の説明が分かりやすくて、興味を持って話を聴くことができた。
 
・知らなかった憲法のことがたくさん知ることができたので良かったです。このことを忘れずに覚えて、もっとたくさんのことが知れるようにしたいです。
 
・本を読んでいたりして、知っていた。ぬいぐるみの例えが分かりやすかった。
・けっこう理解できた。
 
・学校で教えてもらうことより、今日教えてもらったことを行動できるようにしたいです。
 
<大人>
憲法=難しいと思って近寄りがたい感じがしていましたが、分かり易く、自分事として考えて行かないと思いました。教科書の話はおもしろかったです。今の日本は、言論の自由、報道など、とても危険な感じがして危ういです。子どもたちが考える力を奪うような教育がなされているのではと思います。こういった話ももっと身近になるといいなあと思いました。
 
・自分でいろいろ気が付いて、考え、それが憲法ともどうつながっているのかを、時々考えてみようと思います。
 
憲法のことを知らな過ぎて、恥ずかしいかぎりです。YouTubeで復習してちゃんと理解できるようにします。

 

下呂では、檻の中のライオンのイラストを描いた今井ヨージさんがいらっしゃった。

なんと、初対面なのだとか。楾先生も大感激されていた。

最後に私も初ツーショット。