前編からの続き
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poppinzmama.hatenablog.com
時遊庵オーナーの佐見川への愛の詰まったプレゼンのあとは、
キャンドルを灯して、みんなで静かに話し合った。
内容は、自分の記憶する中で一番古い(幼い時の)記憶について。
私は4歳下の妹が生まれた時のことが一番古い記憶だと思っている。
子どもたちも、一生懸命昔の記憶を探り出して、話をしてくれた。
そのあと子どもからのリクエストで、「王様ゲーム」というのをやった。
これがなかなか秀逸なゲームで、大変盛り上がった。
そして、そこで話されたことが、翌日の作文に繋がって、やって良かったよね~と翌日にもみんなで喜びあった。
23時が就寝。
23時半ころまで話声が聴こえたけれど、その後みんなグッスリ寝ていたようだった。
翌朝、6時半過ぎにみんなでラジオ体操をした。
カラリと晴れた天気ではないけれど、朝の爽やかさは半端ない。
孫のためにアンパンマン体操もしてみたが、当の本人は固まっていた。(笑)
その後、みんなで朝ごはん作り。
ご飯とお味噌汁と、冷ややっこ。昨日の残りの漬物。
鰹節削りをたった一人の男子Y君にやってもらった。
知ってはいたが、削るのは初めてという。
サウスポーではあったが、上手に削ることができた。
そして、冷ややっこにかけて食べた。
削りたての鰹節は本当に美味しい。
昔はおかずがない時は、これをご飯の上にかけて食べていたなあ。
味噌汁は大量にできて、お昼にも夜にも食べた。
孫もお手伝いしてくれた。
余談だが、1歳5か月の孫でも、食器を運んだりゴミを捨てたりとけっこうお手伝いをすることができる。
私たちはそんな小さい幼児は、食器(しかも陶器のもの)を運ぶことなどできないと思い込んでいはしないか?
落とすのではないか?
落ちたら割れるのではないか?
割れたらケガするかもしれない・・・などと心配してしまって、お手伝いをやらせる気にはならない。
けれども、孫を見ていて、けっこう上手くできることがあると感じる。
もちろん、発達の差があるので一概に何歳だったらできるというものではない。
しかし、やりたがることはよほど危険でない限りやらせてみたら、案外できることがあるのだと思う。
やりたがる時にやらせず、〇歳になったからお手伝いさせましょ~と言っても、時すでに遅しといえるのではないかな~と思っている。
さて、朝ごはんを済ませてすこし自由時間を過ごしてから、3回目の勉強タイム。
この時間は、作文を書いてもらった。
内容は「自己アピール」 自分の長所を書くというもの。
毎年中3には書いてもらっている。
でも、書けない子どもが多い。
自分には長所が無いという。
日本人は自己肯定感が低いと言われることがあるが、子どもの時から自己肯定感を持ててないなと思うことが多々ある。
しかし、今年の子どもたちは違った!
みんな自分の良さを分かっていて、スラスラと書けたのだ。
それには、昨晩の「王様ゲーム」が役に立った。
その中で「〇〇さんの良いところを言う」というようなお題があって、お互いに良さを伝え合っていたのだ。
もちろん、それが無くても自分の良さを分かっている子もいた。
そして、全員が時間内に下書きを書き、添削をしてもらい清書することができた。
コピーして残しておけばよかったなあと思っている。
11時になって、お昼ご飯の「ニョッキ」作りに取りかかった。
ニョッキというのは、ジャガイモを使って作るイタリアの家庭料理。
茹でたジャガイモをマッシュする(つぶす)。
細かくなるように、イタリア製のマッシュ器を使った。
それに小麦粉を入れて、練る。
練った生地を棒状にしてから、切って丸める。
フォークの背を使って、くるっと丸め、筋も付ける。
大量に出来上がった。
茹でて、トマトソースをかけて出来上がり。
今年のニョッキはもっちりとしていて、昨年よりは出来が良かった。
ニョッキを食べ終えたら片付けをして、その後は自由時間。
人生ゲームを持ってきた子がいて、みんなで盛り上がっていた。
15時に荷物の片づけをして、みんなで掃除をした。
てきぱきと床の拭き掃除までしてくれた。
15時半頃に、親御さんがお迎えに来られたところで、一人一人感想を発表。
写真が上手く撮れなかったけれど、みんなにこやかに話をしてくれた。
右下は、お手伝いしてくれた福井志保さん。
元中学の先生で、久しぶりに中学生と接して、楽しかったそう。
「家より集中して勉強できたから良かった」
「みんなでご飯作って楽しかった。家でもやってみたい」
「ゲームしたり、普段できないことができた」
上の写真は別に説教しているわけではない(笑)
オーナーも喜んでいた。
最後に集合記念写真。
昨年に比べて半分の人数だったけれど、今年の生徒は3つの学校から来ている。
普段の塾ではなかなかじっくり話せないので、交流を深めることができて良かったという感想があった。
コロナ感染症のせいで、学校ではマスクし続け、給食も黙食などという変な習慣が身についてしまった。
家庭科では調理実習や保育園での保育実習なども制限をされるのだそう。
大人になって生きるために大事な経験をする機会が奪われていると言える。
ここでは、孫のバンビーナ(ニックネーム)とも関わったり遊んだりもできた。
それを楽しみに参加したという子もいた。
バンビーナはイスに座ったまま運んでもらって大喜びしていた。
この合宿の思い出を糧にして、これからの受験に向かっていってほしい。
来年もやるよ~~~~!!