バケツ稲作に挑戦した話の後編。
挑戦なんて言葉を使ったけど、バケツに土を入れて、もらった苗ポットから苗を出して植えただけで、あとは水切れしないように(娘たちが)水をやったという、まったく挑戦とは言えないことをしただけ。
それでも自然とはすばらしいもので、ちゃんと稲は穂をつけ実った。
9月5日 いつ稲刈りをしたらいいかを夫に訊いたら、まだ半月くらい先だと言われた。
ネットでJAのバケツ稲作のサイトを見ると、籾が実ってきたら、水やりを止めると書いてあったので、余分な水をこぼして屋根のある洗濯干し場に移動させた。
9月22日 稲刈りならぬ、ハサミで稲の束を切った。
花咲学園の子どもたちに一株ずつ切ってもらった。
そして、洗濯竿にはざかけ。
さて、これを玄米までに加工しなければならない。
ネットで調べたら、ブログで書いている人がいたので、それを参考にさせてもらった。
9月29日 私がいない間に、娘が脱穀(稲わらから籾を外す)してくれた。(写真はなし)
そして、私が遊びに出かけている土日に、籾すりを始めてくれた。
でも、ものすご~く大変だったようで、半分も進んでなかった。
月曜日に私がやることになり、記録を撮影することができた。
まず、すり鉢に籾をいれて、すりこぎでゴリゴリする。その際力を入れすぎると米がつぶれてしまうので、適度な力でする。
フェイスブックに動画を投稿してみた。見えるかな?
ゴリゴリしたら、取れた籾殻を吹き飛ばす。
これも微妙な力加減で吹かないと上手くできない。娘は酸欠になりそうだと言っていた。
孫も一緒に吹く。だんだん上手になってきた。
ゴリゴリすって、吹き飛ばして、そこから玄米になった米を選別する。
左下が玄米になったもの。右のボウルはもみ殻とゴミ。
この選別がまた非常に面倒くさい。
すり鉢の中で選び出すのは、老眼の入った私の目と、動きがしなやかではなくなった私の指先では、まったく役に立たない。
作業が途中で時間切れとなったので、自宅へ持ち帰った。
そして、夜私が仕事をしている間に夫に頼んでやってもらったが、このバケツ稲作に意味を感じられない夫にしてみると、こんな面倒くさいことをやる気もなく、ほんの少しで止めてしまった。
仕事を終えてから、私はいいコトを思いついた。
黒い紙の上に乗せて選別すれば早くできるではないか!
ゴリゴリとするのもコツを掴んだし、もみ殻を吹き飛ばすのも慣れて来た。
真夜中を過ぎたが、サクサクと進んだので、最後までやってしまった。
ついにこれだけになった。
そして、作業は終わった。とれた玄米は両手ですくえるほどの量。
脱穀からここまでの作業にだいたい5、6時間くらいはかかっただろうか。
私が読んだブログでは、まる一日かかったとかいてあった。量が多ければもっとかかるのかもしれない。
機械の恩恵は素晴らしいと思うが、機械がまだなかった時は、どうしていたのだろう?
調べてみたが、唐箕とか臼でやっていた辺りは出てきたが、その前については見つからなかった。
調べる途中に、米作りに関してとても詳しく書いてあるクボタのサイトが出て来た。
バケツ稲作ではないけど、これを先に読んでおいたら、もっとイメージがつきやすかったかもしれない。まあ、そんなもんだ。
体験こそ大事だ。
来年は子どもたちにも体験させたいと思ったけど、やる気になるかな?