私の住む中津川には、リニア中央新幹線の駅ができる。
それだけでなく、車両基地ができるということもあり、市としては盛り上がっている。
リニア新幹線を利用して、市が活性化する!
観光化して、人々を呼び込もう!
車両基地が出来たら、関連する仕事も増え、人口も増える!
う~ん、そうかな?
そんなに喜べることばかりなのかな?
少なくとも私の周りでは、リニア賛成!っていう人、ほとんどいない。
自然を壊してまで作る必要ある?
そんなに東京へ早くいく必要のある人って、どれくらいいるの?
料金高いんでしょ?今の新幹線だって高いから、時間帯が不便でも高速バスを利用するのに、リニア出来ても乗れないよ。
でも、もう決まったことだし、反対意見を言ったって止めるなんて無理。
駅が出来るって盛り上がっているのに、表立って反対を表明することはできないね・・。
賛成ではないけど、どうせ出来るんなら利用した方が良いでしょ?
男性に多いのは、経済成長するためには必要だ!という意見。
う~ん。そうかな?
いつまでも経済成長し続けるなんて幻想でしょう?
少子化で、この先人口減になるのに、リニア維持できるのかな?
まあ、いろんな思いを持ちながら、新聞記事などには関心を持って見てきた。
最近、静岡県知事が反対しているから、2027年の開業が遅れるというニュースを見た。
コロナで行き過ぎた自然破壊が表面化したのだから、開業が延期するどころか、事業は中止されるのでは?と思っていた。
だから、静岡県知事が反対していることを応援したいと思った。。
でも、記事を読むと、
静岡県には駅が出来ないから、知事が駄々をこねてるというようなことも書いてあった。
一体何がどうなっているの?
そんな思いでいたところに、Facebookで
【オンラインセミナー:FoE現地報告会シリーズ4】
リニアは止められる?~「大井川」をめぐる静岡県とJR東海の対立とは?
というのを見つけたので、参加してみた。
動画が公開されている。
このセミナーを聴いて、驚いたのは
リニアって1960年代に考えられたってこと。
なんと60年近く前に研究がスタートして、50年前に計画されたわけ。
当時は経済成長し始めたところで、このままどんどんと発展し続けると思ったんだろう。
2050年には、東京から名古屋、大阪までを一つの塊として、
世界一の「スーパー・メガリージョン」というのを作るのだそう。
リニア中央新幹線については、その開業によって三大都市圏が約1時間で結ばれ、
世界からヒト、モノ、カネ、情報を引き付け、世界を先導するスーパー・メガリージョンが形成されることが期待されています。
国土交通省は、平成29年8月、「スーパー・メガリージョン構想検討会」を設置し、議論を行ってまいりました。(国土交通省HP)
メガリージョン(英:mega-region、あるいはmegaregion)とは、21世紀のボーダレス世界、グローバル経済の中で生まれた大都市圏のことである。メガリージョンは、大都市とその周辺都市で構成される新しい経済活動単位である。貿易、交通、イノベーションの一大圏となっており、世界からヒト、モノ、カネ、企業、情報が集まる領域である。既存の国境や行政区画とは関係なく、主要な大都市圏を中心にした巨大なエリアのことである。(wiikipedia)
コロナ時代になって、こんなことが実現できるのだろうか?
報道は、静岡県知事が反対しているから2027年の開業が出来ず延期になるという論調だけど、
実は、あちこちで事故があったり工事が遅れているから、静岡県知事の反対が無くっても、2027年の開業は難しいのだそう。
中津川市でも山口で陥没事故があって、危険視されている。
静岡県知事が反対しているのは、ざっくりいうと、
トンネル工事をすることで地下水の流れが違ってきて、大井川の水量が減ってしまうことを心配してのこと。
ど素人の私にはよくは分からないけれども、
地下深く掘ったら、何億年もかけて作られた水脈とか何やらが入り組んでいて、
そういうものを壊したら、もう二度と元には戻せないだろうと思う。
被害を受けるのは人間だけでなく、動植物たちも。
これまでにもさんざん人間は自然を壊し続けてきた。
今生きている人間だけでなく、未来の人々にも大きく影響する。
人間の活動によって、気候変動が起き、人類存続の危機に直面しているとも言われている。
それでも、リニア要る?
子どもたちや若者たちの声を聴いてほしいなあ。
反対の声は上がっている。
でも、こういう声は新聞やテレビでは取り上げられない。
コロナ時代をどう生きていくか?
問われているのは、そこ!
これからもリニア問題に関心を持って行こうと思う。